ソフトテニスを始めようとしているあなたへ、ラケットの選び方で悩んでいませんか。
- ソフトテニスをはじめたいけど何を買って良いかわからない…
- そろそろ上達してきたし、レベルに合ったモデルに買い替えをしたいなぁ~
そのような課題を持っている人に向けて、ラケットの選びかたを解説していきます。
この記事を読んでいただければ、あなたに合ったラケットが選べるようになります。
ストリングの選択についてはこちらの記事を参考にしてださい。
関連記事 ⇒ 初心者におすすめのガットの豆知識【ソフトテニス】
フレームの形の選び方
フレームの形状には大きく分けて2つの形があります。
各々どのような特徴があるのか解説していきます。
1本シャフトの特徴
一本シャフトは主に鋭いストロークを打つことができることが特徴のため、ベースラインプレーヤー(後衛)向きと言われています。
一本シャフトは、スウィートスポットに当たった時の力の伝達が良く、心地よい打球感と共にパワーのあるボールが打ち出せます。
しかし、最近は1本シャフトの新商品が減ってきています。
YONEXですとネクシーガ90Gというラケットが出ています。
2本シャフトの特徴
ニ本シャフトは主にボレーやスマッシュを打つことが多いネットプレーヤ―(前衛)向きです。
二本シャフトは、面安定性が良く振り抜きやすいものが多く、操作性が高いことから初心者やコントロール重視のプレイヤーに人気です。
最近では、2本シャフトの中でもシングルスのような様々なプレーが必要な場合にも最適なので「オールラウンドモデル」が存在しています。
また、2本シャフトでもふり抜きを重視したストローク重視タイプも出ています。
初心者の方にはこのようなSタイプがおすすめです。
シャフトの種類の選び方
シングルスの普及やダブルフォワードなど戦術やプレースタイルに合わせて、フレームの構造が変わりつつあり、現在は2本シャフトが主流となっています。
その中でストロークタイプ、ボレータイプ、オールラウンドタイプに分かれていますが、初心者が選ぶのであれば自分のプレーがどのプレー重視になるかはまだわからないと思いますので、ストロークが打ちやすい、面が安定するという理由で以下の
- 2本シャフト
- ストロークタイプ
を私はおすすめします。
面(フェイス)の大きさの選び方
面の大きさもいろいろあります。
現在は80~100平方インチ(スクエアインチ)が主流となっています。
面が大きいタイプの特徴
面が大きいほうがその分スウィートエリアも広くなり、ボールをしっかり打てる確率が高くなります。
フェイスが大きい分ガットのたわみが出来やすくなるので、トランポリンのような原理で楽にボールを飛ばすことが出来ます。
とりあえずラリーを続けるなど、コントロール力をつけたい方におすすめです。
ただし、ボールを引き込むときに打球パワーを若干吸収してしまうので、ボールスピードが少しだけ遅くなります。
もうひとつ、スウィートエリアから外れるとブレが大きいのが難点です。
面が小さいタイプの特徴
面が小さいものはブレが少なくコントロール性が高い。
面が小さい分、空気抵抗も少なくなるので振りやすくなります。
そのためスイングスピードが上がり、早いボールを打つことができます。
ただし、小さなものは、ガットのたわみが少なく『飛び』という点では良くありません。
ラケットをしっかり振れない様な力の弱い方や女性にはあまり向かないでしょう。
しかし、ある程度パワーが有り、コントロール性の高いプレイヤーが使うと狂いの少ない破壊力のある打球が繰り出せるでしょう。
平均的なものは90平方インチです。
ラケットの重さの選び方
製造メーカーによってサイズ表記が様々ですが、どのメーカーもアルファベットの表記でラケットの重さが決まっています。
ヨネックス
XFL(201~215g)、UXL(216~230g)、UL(231~245g)、 SL(246~260g)
ミズノ
ZSL(201~215g)、XSL(216~230g)、USL(231~245g)、SL(246~260g)
ゴーセン
USL(236~250g)、SL(251~265g)、L(266g以上)
ダンロップ
USL(平均230g)、SL(平均245g)、L(平均255g)
最近のラケットはフレームの材質も進化していて軽くて飛ぶようになりました。
また、重さはラケットの機種により異なりますが、現在の平均的な重さは約200~280gで、よく売れているラケットでは235g前後が多いと思います。
重さを選ぶコツですが、もちろん好みの問題もありますが、軽めのものを選び、しっかりラケットを振ってラケットの性能でボールを飛ばすような商品が多くなっています。
昔は重たいラケットのほうが良いボールが打てたこともありましたが、現在はラケットの性能が上がってきています。
無理して重たいものを選ばなくてもよいと思います。
重いラケットのメリット・デメリット
メリット
重い方がより強い攻撃的なボールを打つことが出来る。(物理の法則です)
デメリット
重すぎると、振り遅れや、疲労の原因となり長いラリーでは不利になります。(重いラケットなので相当な体力が必要です)
軽いラケットのメリット・デメリット
メリット
軽い方がと素早い動きが出来るのでネットプレイヤーやボレーに適しています。
ストロークにおいては体の回転を生かして楽に鋭いボールを打ち込むことができます。
デメリット
あまり軽すぎると、相手プレイヤーが強い打球を打ってきた時に、押し負ける可能性がある。
『打ち負け』をしてしまいます。
総合的には軽い方が操作性もよくラケットの性能を発揮できると思います。
まずは平均的な重さ220~250g位のものが良いでしょう。
ラケットのバランスの選び方
ラケットにはバランスがあります。
バランスは大きく分けて言うと、3種類に分かれています。
トップライト
重心がグリップ近くにあり、実際にラケット全体の重量が重かったとしてもあまり重さを感じません。
振り上げるまでの瞬間的な動作スピードが早くなるので、ネットプレイヤーなど俊敏な動きが必要なプレイヤーに向いています。
トップヘビー
重心がラケットのフレーム先端に近いところにあります。
ラケット自体の重量を軽くしてもパワーダウンしないように、遠心力や重力を味方に付け、強い打球を打ち出します。
ストロークでは遠心力をつかった理想的なスイングが可能になるので、ベースラインプレーヤーなどストロークが多いプレーヤーに向いています。
ミディアム
トップライトとトップヘビーの特性を合わせたものになります。
特にどちらかに秀でたわけではありませんが、幅広いスタイルを目指すならミディアムがおすすめです。
ボレーやスマッシュ、ストロークと幅広いプレーに対応できるためシングルスを主体とするオールラウンドプレーヤーに向いています。
フレームの厚さの選び方
ラケットによってあまり厚さの差はありませんが、
- 厚いもの
- 薄いもの
- 中厚のもの
といった種類があります。
どのメーカーも特別厚い、薄い、中厚というものを強調して出していませんが、主力は中間の厚さの『中厚』です。
そのため、購入するときはあまり気にしなくてもよいと思います。
参考までにそれぞれの特徴を解説します。
厚いもの
厚いラケットの大半は面が大きく作ってあり、とても反発性が高くなります。
そのため、スイングスピードが遅いプレーヤーでも切れのある速い球が打ちやすくなるのが特徴です。
力の弱い方や、ボールをしっかりコントロールするプレーヤーに相性がよく人気があります。
大きい作りなのに軽いということは、それだけ中の空洞部が大きくなっているので衝撃に弱く、ぶつけたりすると折れたりなどの破損をしやすいのがデメリットとなります。
薄いもの
逆に薄いラケットになると、中がぎっしり詰まった重みのあるものが多くなり、打ち応えはありますが、ボールを打ち出すのにそれなりのパワーが必要となります。
最近はこのようなラケットはほとんど見かけません。
ソフトテニスを始めたばかりの小学生、中学生のプレーヤーはまだカラダも成長段階で出来あがっていない為、薄いものは力不足で扱いきれないと言う事もあり、現在はあまり製造されていません。
中厚のもの
中厚は、厚ラケに比べ頑丈であり、適度な反発性と、心地よい打球感、さらにパワーもあり、コントロール性が高いのが人気の理由でしょう。
厚いものと薄いもののちょうどいいとこどりだと思ってください。
そのため、ジュニアから、大人の競技者まで対応できるので、打ち応えと反発性の良さから幅広く採用されています。
グリップのサイズの選び方
製造メーカーによってサイズ表記が様々ですが、小さな数字になるとグリップの太さが細くなります。
ヨネックス:0、1、2
ミズノ :0、1
ゴーセン :0、1、2
ダンロップ:0、1
選び方のポイントは、プレースタイルと手の大きさで選びましょう。
細いグリップが向いているプレーヤー
- 細いグリップはとコントロール性に優れます。
- 同じ重さのラケットでもグリップが細い方がラケットヘッドが重く感じます。
- 細すぎると、強い打球が打ち出しにくくなります。
以上の特徴からストロークが多いベースラインプレーヤーに向いています。
また、手が小さい方は標準から1サイズ小さめでいいと思います。
太いグリップが向いているプレーヤー
- 太いとパワーのあるボールが打ち出しやすくなる。
- ボレーのような早い打球をはじき返しやすい
- 太すぎると、打球時に握力がついていかず、ラケットを落としやすくなる
以上の特徴からボレーが多いネットプレーヤーに向いています。
また、手が小さい方は標準から1サイズ小さめでいいと思います。
グリップの調整方法
細いものは別売りのオーバーグリップテープ(一本分約300円)を巻くと約サイズ1つ分太くすることが出来ます。
太いものは細くする事が出来ませんので注意してください。
ラケットを購入時にもともと巻いてある分厚いグリップテープは、打球時の腕にかかる衝撃を吸収させる効果があり、打球時のパワーロスを防ぐ為に大変重要な役割をしています。
最近はこの元グリップの性能が上がり、オーバーグリップテープのような性能を発揮していますので、はがす必要はありません。
磨耗してしまった場合は簡単に巻き替えが出来ます(別売りで約1,000円位からあります)。
ラケットの長さの選び方
現在は『長ラケ』が主流です。
昔のラケットと比べると10~20mm、シャフトとグリップの長さが長くなっています。
長いラケットの特徴
長いラケットは高い打点からの打球が可能になりますので、サーブ時のパワーが増すなどといった利点があります。
シャフトが長くなる分その分のしなりも利用できるのでさらに威力のある打球が可能になります。
短いラケットの特徴
短いものの利点は、打点がカラダに近くなるので、ボールを正確に捕らえやすいという利点があるのと、長ラケが出る前からテニスをしていて、長ラケでは打点がずれてしまう。
という方にはスタンダードな長さをお勧めします。
ガットのテンション(張り上げ時の強さ)を決めよう
フレームにガットを張り上げて、ようやく『ラケット』として使用することが出来ます。
ボールに直接触るのがガットなので、自分に合う最適なガットを選んでフレームの性能を生かせるようにします。
適正テンションで張る
ラケットにはそれぞれ適正テンションがあり、その範囲内で張るのが最も性能をいかすことが出来ます。
平均して見ると大体25~35ポンドで、数字が大きくなるほど張り上がりが硬くなります。
高いテンションの特徴
硬く張ることによって、ブレの少ない正確な打球が可能となり、弾きが良い為、ボールスピードがUPします。
ボールがガットに乗る時間が短く弾くだけになる、ボールの飛びは少なくなります。
しかし、スウィートスポットに当たらないと振動が大きく腕や肘にかかる負担が大きくなりますが、スウィートスポットに当てた時は爽快な打球感が味わえます。
低いテンションの特徴
逆に小さな数字で張るとゆるくなるのでボールを奥まで引き込め、球持ちが良くなり、ボールを運ぶように打つ時のコントロール性が良くなります。
さらにトランポリンのような原理で楽にボールを飛ばせます。
自分に適正なテンションを探そう
自分に合うテンションがわからない場合は、新しいラケットを買ったときは、真中のテンションで張るのがおすすめです。(25~35の場合は30ポンド)
中間テンションで張るとラケットの特性が良くわかりますので、次回張り替えるときに参考にしやすくなります。
関連記事 ⇒ 初心者におすすめのガット(ストリング)の種類・太さ・選び方【ソフトテニス】
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はソフトテニスラケットの選び方について解説しました。
プレーヤーごとにおすすめの選択をまとめると以下の様になります。
これから始める初心者にはベースラインプレーヤー向けを見てください。
ベースラインプレーヤーもしくは初心者
- 2本シャフト
- 面は小さめ
- 重量は軽め
- トップヘビー
- グリップ細め
- 長さは長め
- ガットは中間テンション
ネットプレーヤー
- 2本シャフト
- 面は大きめ
- 重量は軽め
- トップライト
- グリップ太め
- 長さは長め
- ガットは中間テンション
これがすべてではありませんが、ラケット選びに迷ったときの参考にしてみてください。
あなたに合ったラケットが見つかりますように。
ラケットの次はアクセサリーについて紹介します。
下の記事を参考にあなたに合うアクセサリーを見つけてください。
あなたも素敵なソフトテニスライフを。
コメント