ソフトテニスの道具の中で、意外と軽視してしまうのがガットです。
しかし、ボールをとらえて打ち出すのはガットの役割なので、ガットの特性がわかるようになれば、あなたに合ったガットを選びやすくなります。
今回はためになるガットの豆知識「硬さ・テンション・張替えタイミング」を紹介していきます。
- ガットの硬さに違いはあるの?
- ガットを張るテンションはどのくらいがよいの?
- ガットの張替えるタイミングが知りたい
- 自分に合うガットは結局どれなんだろう。
このような疑問に答えていきます。
この記事を読んでいただければ、初心者のあなたでもガットの大切さがわかり、ラケットの性能を生かすことであなたのプレーも上達していくでしょう。
初心者からベテランプレーヤーまで、ガットについて詳しくなりさらなる上達を目指しましょう。
ガットの硬さ
フレーム(ラケット)にも硬さがあるようにガットにも硬さがあります。
硬いガット
反発性が良いく、ボールを弾くような打球感があります。
モノフィラメント構造のガットは単一繊維の芯材なので硬いガットが多いです。
柔らかいガット
ボールがラケットに吸いつくような打球感があります。
衝撃吸収性が良く肘などにもやさしいのが特徴で、マルチフィラメントやナチュラルガットが柔らかい場合が多いです。
ガットを張る強さ(テンション)
適正テンション
フレームによって適正テンションは様々です。
同じ商品名のラケットでもフェイス面積(ラケットの面)の大きさで適正の数値は違います。
面の小さいミッドサイズと面の大きなオーバーサイズでは同じテンションで張るとミッドサイズのほうが硬く仕上がります。
それは、ストリングを通す穴の間隔が狭くなり面圧が高くなる為です。
新しいラケットにガットを張る場合、まずはそのフレームの特性を見る為に、適正テンションの中間で張ってみるのが良いでしょう。
ヨネックスのラケットの場合
適正テンションは中・上級者向けで25ポンドから35ポンド。
初心者のものが20ポンドから30ポンドのものが多いようです。
ミズノのラケットの場合
適正テンションは中・上級者向けで25ポンドから35ポンド。
初心者のものが20ポンドから30ポンドのものが多いようです。
どちらのメーカーも中間のテンションだと30もしくは25ということになりますね。
テンションと飛びについて
ゆるく張る
ボールが良く飛び、硬く張ると飛びにくくなると言われています。
しかし、最近はそれだけではなくなっているようです。
ゆるく張ることにより、ガットのしなりを利用してボールを飛ばしていたので、ゆるい方がトランポリンのような要領でボールを飛ばしやすくなります。
硬く張る
フレームの反発を利用してボールを飛ばすことができます。
そのため、ある一定の硬さまでは、ガットを硬く張れば張るほど逆にラケットフレームの性能を最大限活用し、ボールをコントロールよく飛ばすことができます。
あまり固く張りすぎると、ガットの特性が生かせずにフレームの反発のみで操作することになります。
また、最近20ポンド等の推奨よりも低いテンションで張る選手もいますが、ラケットを早いスピードで振りぬくことができる選手ですので、初心者は真似しない方がよいと思います。
初心者は既定のテンション内で張り上げた方が、ラケットの性能とガットの性能を両方使ってよいボールを打つことができるでしょう。
季節による違い
季節のよっても違いがでてきます。
夏場は気温が上がるためガットが柔らかくなり打球が伸びます。
逆に冬場は冷たくなるためガットも硬くなり飛びが悪くなります。
ガットが切れなくて、張り替えのタイミングで迷っている場合は、季節の変わり目で張り替えるのがおすすめです。
ガットの張り替えのタイミング
ガットの寿命は切れない場合で、プレイ時間で20~30時間と言われています。
中級プレイヤーで週に1度、2時間程度の練習で約3ヶ月が張り替えの目安となります。
女性プレイヤーやジュニアなど、力の弱い方の場合はあまりガットが切れるということはありませんが、打球のダメージでテンションが徐々に落ちてきます。また、時間がたつとガットが硬くなり、本来の性能が出なくなってきます。
ゆるんでしまったガット、硬くなってしまったガットでは、せっかくラケットのスウィートスポットに当たってもコントロール性が劣ってしまい、打球感もいまひとつという状態になります。
切れないからと使いつづけるのではなく、ゆるんできたら張り替えるのが上達への近道です。
ガットの切れる理由
ガットが切れるのにはいくつかの理由があります。
交差した場所が食い込んでいく
ガットは縦糸と横糸を編んで張上げます。
打球時にその交差した部分がお互いに食い合うような形でめり込んでいき、最終的に切れてしまいます。
これは主にモノフィラメントのタイプのガットに多い切れ方です。
ガットのキズが進行する
中学生や高校生で多いパターンは以下となります。
クレーコートで埃や砂がボールに付き、それを打球することによりガットにキズが付きます。
その傷が進行し切れやすくなるのです。
マルチフィラメントのガットは表面のコーティングが破れると、中の繊維が剥き出しになり、細い繊維がプチプチと徐々に切れていきます。
グロメットの破損から
グロメットとはガットを通す穴です。
グロメットはプラスチックなどの樹脂で出来ていて、乾燥などで割れてしまいます。
割れてギザギザになった穴にガットを通すと、ガットの表面コーティングに傷が付いてしまいます。
コーティングが破けてしまた後に中の芯にも傷が付き、ガットを張りなおしている最中に切れてしまったり、うまく張りあがったとしても打球の衝撃ですぐに切れてしまうこともあります。
グロメットを取り換えることはあまりないかもしれませんが、少ししか打っていないのに切れてしまうというときはグロメットの状態を確認してみましょう。
特に、何年も前のモデルのラケットを使用している選手は、グロメットが割れている場合があるので注意してみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか
今回はガットの豆知識「硬さ・テンション・張替えタイミング」を紹介しました。
ボールと直接接触するガットはとても繊細です。
太さや種類が変わっただけで、あなたのプレーにも大きな影響を与えます。
今回紹介した内容はメーカーからの紹介内容も参考にしています。
あなたが使った感覚とは合わない部分があると思います。
初心者のあなたは、ガットの違いを感じられないかもしれないので、その時はスポーツショップで相談するとよいでしょう。
材質や構造の違うガットも試して見て、自分に一番あったガットを探しましょう。
あなたもガットの特性を理解して、あなたに合うガットを探してみてはいかがでしょうか。
あなたも素敵なソフトテニスライフを。
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